【拍手お礼 59】


-ハロゥイン-@(岩瀬受難編)


「trick or treat!!」
「・・・・」
「…あれ…?」
「・・・・」
「はずしました…?」
「・・・・」
「悠さん?」
「何もない…」
「はっ?」
「お菓子…何もないぞ?」
「え…えぇ…」
「悪戯するのか…?」
「え…っと…」
「…悪戯するんだな…?」
「悠さん?」
「・・・・・」
「うわぁ…悠さんっ!?」

突然ベットへと押倒された岩瀬の上に石川が馬乗りで…

「ちょっ…!」
「…悪戯対策だ…」
「えぇぇぇ…!?」
「おとなしくしろ…」
「ちょっ…悠さんっっ…!!!」

グルグルと布団で簀巻きにされていく岩瀬…
そして石川は凄く嬉しそうだ…。

「何してるんですか!?」
「え?簀巻き。」
「いやいやいや…」
「今夜はこのままおとなしく寝てろ。」
「えぇぇぇ!?」
「…ふふふ…」
「悠さん…?」
「それとも…」

スルリと岩瀬の頬を撫でる指先が、怪しい感覚を促す―

「俺に食われる?」
「はるっ…!?」
「・・・・・」

ニッコリと笑って恐ろしいことを聞いてきた恋人は…
パタリと、突然倒れこんだ。

「ちょっ!?悠さん…?大丈夫ですか?」
「…ぐーー…」
「…えっ…?」
「zzzzz」
「ちょっ…悠さん!?」

自分を簀巻きにして、嬉しそうに眠り始めた石川。
その石川からは、ほんのりお酒の匂いがしていて…

「…酔っ払い…?」
「zzzz」
「…つか!解いてから寝てくださいーーー!!!」
「…基寿…vv」
「はるかさーーん…」


恋人たちの甘ーーい夜を期待していたはずなのに…
岩瀬の空しい叫びだけが木霊する、なんとも切ない夜であった―